水曜日

株式相場用語①

<動意>
今まで株価の動きがほとんどなかった状態の相場が、徐々に株価が上がる気配や下がる気配になることを動意といいます。

どちらかというと株価の上昇局面に使われることが多いようです。

<しっかり>
株価の水準がある程度高い局面でいる状態のことをしっかりといいます。ちょっとだけ高い場合は小じっかりといいます。よくテレビやラジオなので使われます。

<締まる>
株価がある程度堅調な動きを見せている相場の時に、株価が上昇するときに使います。上昇があまり少ない時には小締まるとも言います。

<上放れ>
よく株式相場で突発的な情報や材料が入ったために、前日の株価を大きく越えて株式相場が始まるときがあります。その時に株価が上放れたといいます。
逆に、情報や材料が良くない場合に株価が大きく前日より下がった状態で始まるときは下放れといいます。

月曜日

株式市場の用語①

<発行市場>
証券を発行するのは通常企業などですが、すぐに個人が買えるわけではなく、その間に証券会社が間に入ってから株などを購入することができます。発行市場とは流通市場に出回る前の市場のことです。

<流通市場>
流通市場とは、実際に株式等の有価証券を売買する場です。これを売買市場とかいいます。証券取引所とか店頭市場も流通市場になります。

<証券取引所>
株を売買する場所です。日本では兜町にある東京証券取引所が有名ですね。他にも世界の三大証券取引所としてニューヨークとロンドンに大きい証券取引所があります。ちなみに日本だけでも5つあります。

<兜町>
兜町は東京証券取引所がある場所です。日本のほとんどの株式の売買はここで行われています。その規模は世界でも3つの指に入ります。東証という代わりに兜町の名前がよく出てくるかと思われます。

金曜日

株式の税金に関する用語

<キャピタルゲイン課税>
キャピタルゲインとは株を売って出た利益のことです。安い株価で買って高い株価で売ればその差益で儲けがありるときに使います。

当然ですがこれは所得になりますから税金がかかります。

どのような課税をするかというと、源泉分離課税と申告分離課税の2パターンの方法があります。

<配当課税>
株の場合はキャピタルゲインだけでなく配当金から得られる所得があります。金額によって総合課税か源泉分離課税かに分かれます。


大きく分けて株の税金はキャピタルゲイン課税と配当課税に分けられますが、税金の支払いに関しては確定申告をするよりも証券会社で申し込んでおけば、自動的に課税される仕組みになっていますので、特に気にする必要はないかと思います。

木曜日

インサイダー取引

<インサイダー取引>
インサイダー取引のインサイダーとは内部者という意味です。株価が大きく揺れ動くような内部情報を知る会社の役員などが、内部情報が外に出る前に株の売買をするという行為のことです。

会社の役員なら事前に決算書などは帳簿を見て知ることもできますし、新しい商品が開発されたこともいち早く知ることができます。

そのような関係者が自社株を売ったり買ったりすると、他の投資家と比べると非常に不公平になってしまいます。

ですので、このような内部情報を知りつつそれが外に発表される前に、株の売買をする行為は証券取引法によって罰せられます。

刑の内容は懲役3年以下もしくは罰金300万円です。ちなみに法人でインサイダー取引を行った場合は3億円以下の罰金が課せられます。

水曜日

新興産業

<新興産業>
新興産業とは、企業が新しい技術を開発して展開している産業のことで、最近まではIT技術が新興産業としてもてはやされていました。

株価はこうした新しい産業を、常に先読みして上昇していきます。投資家のもしかしたらヒットするのではないかという思惑が株価を動かしていきます。

新しい技術が投資家に好感されて、株価は一気に上昇する場合もありますが、新興産業の場合は外れればひたすら株価が下落するというリスクも兼ね備えています。

また、新興産業は新しい技術ができてから株を買ってしまってはもう遅いので、そういった情報はまだ商品としてでる前に株価が動いていきます。

新興産業の株を買う場合は、いち早く行動を起こすことが重要になってきます。

月曜日

増資関係の用語

<エクイティブファイナンス>
エクイティブファイナンスとは、ワラント債や有償増資もしくは転換社債などを行うことにより、新株を発行して企業が資金を得るためのものです。

これとは逆に借金して資金を調達することをデッドファイナンスといいます。

転換社債が社債から株式に転換できないという事態もあるわけで、他にも新株引受権が実行できなかったりした場合はデッドファイナンスとなってしまいます。


<プレミアム>
現時点での株価と額面金額との差額を表す言葉です。企業は新株を発行して増資した資金の2分の1は資本金として受け取り、他の資金は資本準資金という形で積み立てるという仕組みになっています。


<食い逃げ増資>
企業が新株を発行して増資すると、投資家は更なる配当を期待するものですが、増資したにも関わらず配当が企業の業績によっては無配になるケースのことを言います。

投資家の心理としては、企業に増資の資金を出したにもかかわらず、見込んだ利益が出ないという心理を表しています。

土曜日

増資における用語

<増資>
増資とは企業が新株をさらに発行することによって、投資家から資金を集めることを言います。集められた資金は今後のための設備投資や企業を運営するにあたっての資金に充てられることになります。中には資金面が苦しいという企業が発行することもあります。

増資の場合は、その時の時価の株価の値段で新株が発行されることになり、公募という形で多くの投資家から資金を集めるといった形が一般的な増資の方法です。

<株主割り当て>
増資をする際に新株を発行しますが、その時にすでに自社の株を保有している株主に対して、その持ち株の数によって新株を引き受ける権利を与えることを株主割り当てと呼びます。

ちなみに株主割り当ての場合は、時価ではなく、額面の金額で新株を引き受けることができます。

<第三者割り当て>
一般的には、新株を割り当てるのは、既存の株主か、新しく投資家を募りますが、第三者割り当ての場合は、企業に関係のある取引先とか関係の深い物になります。

水曜日

株主優待制度

<株主優待制度>
株主優待制度は、主に企業に投資をしている個人投資家に対して行われる制度です。例えば鉄道株ならば、無料の乗車券、マクドナルドなどの飲食業であればその企業の商品の割引券、小売サービス業などでも同様に割引券がもらえたりします。

ビール会社の株を買えばビールの商品券がもらえたりもします。

株主優待制度の目的は、個人投資家が企業から離れないようにつなぎとめる役割があります。

最近では株主優待制度を目的に株を買う人も増えているようです。たしかに株主優待制度はいろいろと便利ですし、配当金ももらえる可能性もありまし、売却益も出る可能性があるので、株を買う意欲がよりまします。

企業の方も積極的に株主優待を行うことが多くなっているようです。

ですがよく調べないで株を買うと、もともと株主優待を行っていない企業があったり、あっても対して自分に興味のない優待である場合もあるので、事前に株を買う前に調べておくといいです。

月曜日

配当性向

<配当性向>
配当性向とは、企業が期末決算までの間にでた純利益に対しての配当金の占める割合のことです。

企業の利益が投資家に対して配当を出せる強さを見ることができます。

計算式は配当金分の純利益×100です。

配当性向を見る際は、配当性向が高いならば配当を出す余裕があまりない企業ということになり、逆に配当性向が低いと配当を出せる余裕があるということになります。

とは言っても、無理して配当を出しているところもあるでしょうし、一概に低ければいいというものでもないのです。例えば資産を売却した資金で配当を出すこともあるでしょうし、そうなれば配当性向が上昇してしまいます。そういった場合は注意が必要になってくるかもしれません。

ちなみにそういうった、資産売却などで出された配当金のことをタコ配といいます。要するに自分の足を食いつぶしていることからきている言葉です。

配当を得ながら長期的に株を保有している投資家ならばチェックは必須です。

日曜日

配当に関する用語

<配当>
株主に還元される利益全般を指します。現金配当だけでなく、株式配当もあります。企業は利益の比率に応じて配当を行う義務があり、投資家はそれを得る権利があります。

株式配当は、配当の一部か全部を新株という形で行うものです。

配当の種類を分けると、3つに分けることができます。1つは通常の決算期に分配する「普通配当」、次に予想外の利益が企業に出た場合に出る「特別配当」、そして企業の創立記念などの記念日に出る「記念配当」があります。

<中間配当>
中間配当は、年一回に決算を行っている企業が、年度末決算期だけでなくその中間の期間に行うものです。ですが、年一回の決算期を行っている企業だけでなく、配当を2回に分けて行っている企業もあります。

<無配>
企業の業績が悪く赤字経営の場合は、配当が出ない場合があります。そのような場合は無配になるケースが多いです。

今までは配当が出ていたのに無配になることを「無配転落」というような呼び方をします。ちなみに2回連続で無配になると「無配継続」といいます。

土曜日

キャピタルゲインとインカムゲイン

<キャピタルゲイン>
キャピタルゲインとは、自分の買った株価が上がることで得られる利益のことを言います。これと全く反対のことをキャピタルロスと呼びます。

なぜ多くの人が株を買うかといえばこのキャピタルゲインが得られるというメリットがあるからです。もちろん配当金を得るために株を購入する人もいますが、利益の大きさでいえばキャピタルゲインの方が多いです。

時には、自分で購入した株が10倍以上もの値上がりをする場合もあり、大きなキャピタルゲインとなります。

ただしその逆のキャピタルロスのリスクもあるわけで、自分で買った株の価値が半分になれば、損失も半分になってしまいます。

<インカムゲイン>
インカムゲインは、簡単にいえば株を保有することによって得られる配当金や利子などの利益のことです。ですが配当がない場合もありますから、その場合はインカムゲインは得ることができません。

それでもインカムゲインと比べればリスクが非常に少ないのも特徴です。

金曜日

株主総会

<株主総会>
株主総会は株式会社の経営方針などを決める、企業にとっては最大の会議です。

株の保有者である株主すべてに株主総会に出る権利があり、議決権を持っています。

かなり以前の話ですが、株主総会には総会屋と呼ばれるものがあって、総会屋が株主総会を支配して、一般の投資家に権利などありませんでした。

そんな総会屋も法律が改正されたり、締め出しが行われることによってだんだんと姿を見せなくなり、一般の株主も参加できるようになりました。

株主総会の行われる期間は、決算期に行われる定時株主総会と、臨時に行われる株主総会とがあり、ほとんどは決算期に行われます。

<大株主>
大株主とは、企業の株を多く保有している投資家のことです。ではいくらくらいの株数を保有していれば大株主と呼ばれるのかというと、とくにはっきりした基準はないです。

ちなみに大株主の中でも株数が多い人のことを筆頭株主といいます。

木曜日

株主権

<株主権>
株主には、2つの権利があるといわれています。自益権と共益権の2つです。

自益権には3つの権利に分類できます。1つ目に企業の利益を株数に応じて分配して利益として得ることができる配当請求権、2つ目に企業が新たに発行した株式を引き受けることができる新株引受権、3つ目に企業の倒産時に余った財産を受けれる権利の3つがあります。


共益権は、会社の経営に参加する権利です。ただし会社の経営に参加するといっても、株主総会に出ることができるというだけで、実際の経営に携わるということではありません。

株主総会に出ることによって、会社の方針に賛成か反対かの議決権が得ることにとどまります。とはいってもれっきとした株主の権利であることには違いはありません。

大まかに言うとこの2つの権利があるわけですが、他にも名義書き換えを求めることができる権利や少数株主権というものもあります。

火曜日

株式分割

<株式分割>
株式分割とは、1株をさらに細かく分けて発行していて市場に出回っている株数を増やします。たとえば3000株を自分が保有していて、2倍に株式分割すると、自分の株の保有株数は6000株になります。

投資家のメリットとしては、配当がある場合は、株数が増えることによって2倍の配当金がもらえる可能性があります。ですが、1株の株価も2分の1に分割されますので、保有資産は変わりません。

企業側としては、より株価を安くして多くの投資家に買いやすくするのが狙いだったりもします。

株式分割をするときは、企業からの情報が数か月前にありますから、その時は市場が活発になる可能性があります。

以前は株式分割は商法の規制があって、制限がありましたが、今はその制限もなくなったので企業側としても株式分割がしやすい状況にあるといえます。

できれば分割前に株を購入している方が有利であるようです。

月曜日

額面発行と時価発行

<額面発行>
額面発行とは、株式を額面通りの金額で発行するものです。ですから現在の株価は関係ないわけです。企業が株式数を多くするために株を発行すると、投資家は額面発行の場合は、決まった額で株を買えて、今の株価との差益を得ることができます。

<時価発行>
時価発行とは企業が株式数を多くするときに、新しく発行する新株を現在の時価に近い額で発行するものです。
企業側にとっては、額面分だけ資本金に組み入れるために残った額はプレミアムという形で、企業に資金が組み込まれます。

企業にとっては資本調達が容易にできるという点でメリットがあります。額面発行とはその点、投資家に有利でしたが時価発行は企業側に有利ということが言えますね。

バブルのころは時価発行は投資家に反発にあったりなどしましたが、現在再び増え始めたようです。

日曜日

利潤証券と物的証券

<利潤証券> 
利潤証券とは、その名の通り利益を出す証券ということです。
企業は利益が出た場合、その一部を株を保有している株主に対して、それを分配しなければなりません。

ですがもちろん赤字の場合は配当金もでませんが、赤字でない限りは配当金という名の利潤、利益がでる証券なわけですから、利潤証券といいます。

<物的証券>
今ではあまり聞くことはない用語ですが、戦後のインフレでお金の価値がほとんどなくなってしまった時に、お金をとりあえず金とか株式に変えようとすることが頻繁に行われました。
そういった理由から、証券も物の一部であるという考えができました。

証券も物の一つとしてみるかどうかは、あまりはっきりしないところではありますが、今は貨幣価値が極端に低いわけでもないので、あまり証券が物かどうかの判断はしにくいと思います。

金曜日

後配株式と無議決権株式

<後配株式>
後配株式にも普通株のように配当や、企業が倒産した場合に残った資産を受け取る権利がありますが、それが後配株式の場合は優先順位として後になるということです。

一般投資家ではなく、会社の発起人と呼ばれる人に対して発行されるので、通常の株式はほとんど普通株といえます。

<無議決権株式>
通常ですと株式を所有すると、株主総会での会社の方針の決定などに賛成または反対ができる、議決権というものがありますが、無議決権株式の場合はそのような会社の経営に参加することはできない株式のことです。


無議決権株式は投資で利益を上げればそれでよく、特に企業の経営に参加する意思がない投資家もいますので、無議決権株式の発行は増えているようです。

また、無議決権株式の発行に関しては、会社の株式全体の3分の1以内であって、優先株のみとされています。

火曜日

普通株と優先株

<普通株>
普通株は日本国内で発行していて常に株式市場で売り買いされている株です。

<優先株>
優先株は何が優先なのかというと、会社が倒産した時などの余剰資金を優先的にもらえるということです。
ですが、株主総会にでて、会社の方針の決定などに参加することはできません。

優先株には2種類あって、「参加型」と「非参加型」があります。

参加型は普通株と同様に配当をもらえる権利があります。一方非参加型の場合は優先配当というものしかもらえず普通株のような配当金がもらえないものです。

もっと詳しく説明すると、優先株には「累積型」と「非累積型」の2つがあります。
累積型の場合は、設定されていた優先配当の額が設定された金額に達しなかった場合は、次の年に持ち越されることになるものです。一方非累積型は持ち越しはないです。

月曜日

額面株式と無額面株式

株式には2種類あって、額面株式と無額面株式の2種類あります。

まず、額面株式についてですが、1株あたりの金額が株券に記載されているものを言います。以前は額面で5万円と書かれているものが多かったですが、今では50円になっています。

一方無額面株式の場合は、1株当たりいくらとかの記載がありません。セブンイレブンなども無額面株式ですが、だいたいにおいては額面株式が主流だと思います。

とは言ってもあくまでも額面ですから、株式市場に出てしまえば、そこは取引の世界ですから1株の金額は刻々と変化していきます。

しかもこのご時世に株券を持っている人も少ないので、普通に株式を行うのであれば、株券の知識は必要ないのかもしれませんね。

ただ株式には一応株券というものが存在するということは知っておいてもいいかもしれません。今は電子株ですけど。

土曜日

株式

株式用語の基本の基本の株式という用語を説明したいと思います。

株式とは何かというと、法律的な意味をいうと株主権を表すことになります。普通では株主権を表すのではなくて、株券のことを指すのが一般的です。

では、株券とは何かということになりますが、株券とは株式会社から確かに会社に投資をしましたよという証明のようなものですね。

現代はネットでしかも電子株を使ってますから、実際に見ることはありませんが、昔は株券が実際にあったわけです。

歴史的に見れば1602年の東インド会社が期限といわれていますが、その時も株券見たいのがあったんだと思います。

なにはともあれ、株を買えば証明書としての株券を保有することになり、その株券のことを株式というということですね。

でもまぁ株式といったらもう株に関わる全てのことを表しているとも言っても過言ではないですね。

株式が始まってもう400年以上経つということで人間が発明した、資本主義の文化のようなものですね株式は。